Histoire

「ル シュクル シュクル」のお話

「ル シュクル シュクル」のお菓子は、
長く受け継がれてきた ヨーロッパの伝統を大切にしながら、
本場の美味しさはそのままに、味わいや食感を
日本人の口に合うようなレシピに磨き上げてつくります。
それは、日本とヨーロッパ、両方のお菓子づくりを知り尽くしているからこそできる、
シンプルでベーシックなもの。
充分な手間暇をかけて、より美味しくなるように素材のよさを最大限に引き出す。
時間に合わせて一日のうちでもつくるものは変わります。

自分のお菓子を楽しみながら自分流に表現していく…
本当の美味しさを知っていただけるように。
お客様に喜んでいただけるように。

「ル シュクル シュクル」に込めた想い

SUCREは、フランス語で「砂糖」のこと。
様々な種類を使い分ける、粗さや細かさを変える、
そしてそれらを組み合わせることで、 驚くほど多彩な美味しさが表現できます。
お菓子の味わいの決め手となる「砂糖」。
一つ目のSUCREには、 お菓子の世界を豊かに広げてくれる 「砂糖」への敬意と感謝を込めて。
二つ目のSUCREには、 ひとつひとつのお菓子にいちばん合う 食感や甘さになるよう、
「砂糖」を思いのままに使いこなす 菓子職人としての自負を込めて。

「ル シュクル シュクル」のハリネズミ

ハリネズミは、ヨーロッパでは幸せを運ぶ ラッキーモチーフとしても知られています。
親しみを感じさせる愛嬌がありながら、
ちょっとだけとんがっているところにシンパシーを感じました。
お菓子で幸せな時間を過ごして欲しい…そんな想いをハリネズミに託しています。

道具へのこだわり

ベルギーでの修行時代、住まいから歩いてすぐの広場で
毎週末開かれていた蚤の市でふと目にとまったクグロフの型。
長い時を超えて尚 使用に耐える状態を保ちながら受け継がれてきた道具からは、
敬虔な信仰心や大地の恵みへの感謝、
そして何より家族やお菓子への愛情が感じられました。
想いのつまった昔の道具を傍に置き、使うことは、
それに携わってきた菓子職人の先達たちの心を感じ、引き継ぐこと。
ヨーロッパのお菓子がその背景に持つ歴史や文化も
一緒に愉しんでいただければ、という想いから
厨房では約100年前の銅鍋がコンフィチュールづくりに活躍しています。